第1章 サイン競馬とその存在意義


( このページは「レジまぐ」で執筆中の「石ころサインがダイヤの原石に変わる」の転載紹介となります。
サインの存在は確かでも、解読者のレベルが全然対応出来ていないというのが私の見解です。 )



この稿を読まれる方は、既に競馬における「サイン」というものを熟知している方々であり、かつそのようなアプローチ方法に関心を抱かれている方々であるとの前提で話を進めます。

サインというものが、事前に激走する馬を教える性質のものであるならば、「それは、八百長ではないか」という方もおられよう。

しかし、JRAのそれは「八百長」とは本質的に異なるものであると断言しよう。「八百長」とは仕組まれたレース結果により、極少数の限られた人達がその恩恵を受ける構造だ。

JRAの提供するレースプログラムは決してこのような構造にはなってはいない。内部に精通するインサイダーさえもその侵入を許さぬものであると言える。

それでは何故に「サイン」というものが存在し、発動するようになったのか、一言で言うならJRAの馬券販売層の拡大戦略の一環であるということが出来る。

故高本公夫氏を利用したサインブーム、その仕掛け人は誰あろう、紛れも無くJRAだ。

昭和の競馬の暗いイメージを払拭し、レジャー文化としての新たな頭脳ゲームとしての一面を競馬に組み込むことによって、これまでとは異なる馬券購買層の獲得にも繋がるとJRAは考えたのである。

私もその獲得に釣られた一人である(笑)。
昭和の時代が終わり、平成元年、JRAは、「好奇心100パーセントの競馬です」をキャッチフレーズとして新たなスタートを切る。

サインが荒れ狂う!
100という数字が多くのレース結果のキーワードとなって活躍したのを記憶している。

JRAが競馬の将来像について、意を決したように大きく舵を切ったのもこの平成に入ってからである。

昭和天皇の喪に服すという意味で、3年の歳月を挟み「馬連」の発売開始に始まり、今や、「馬単」、「3連複」、「3連単」、そして「WIN5」という流れで、「射幸心を煽らない」ことを基本理念したはずの昭和の競馬が「射幸心いっぱい」の大変身を遂げたのである。

サイン競馬ブームが一応の成功を収めたこと、武豊という騎手が多くの女性ファンを取り込んでくれたことが、JRAが新たに目指した競馬像の推進力になったことは言うまでもない。

呼応するようにJRAは「サイン」を送り続ける。これでもかというくらいの無数のサインが散りばめられているのが現状だ。

私は総称して上記サイン群を「石ころサイン」と呼ぶが、中でも、誰も正確な解析を施されていないが故に20年以上も前の内容が、今も現役で活躍しているのが少し腹立たしい(笑)。

私はこの書で読者の方に「石ころサインをダイヤの原石に変える」方法論を伝えようと思う。

多くの直近でのレースを題材に解説するつもりでおりますが、まずは基本編をよく理解してから読み進んで頂きたいと思います。

もちろん今回、活字に起こすことは「使われなくなるリスク」と裏表の関係にありますが、「舐めるなよ!JRA」の気持ちから、サイン競馬ファンを後押しする一冊にしたいと考えております。




第2章 JRAが耳元で囁く


勝つ!!


私の競馬研究の素材は主に「競馬番組表」、所謂「馬柱」となります。

馬柱を眺めていると、多くの偶然とは思えない違和感を感じる(不自然な)部分が存在します。

そう、これはJRAが発したサインではと考えるのが自然です。
あなたの耳元でJRAがそっと囁いてくれています。

内緒の話、「このレース、○○さんに激走してもらうわよ。」とか、「1番人気は○○さんだけど、今回はお休みだから・・・」、「配当に腰を抜かさないでよ、超、超〜ビックなお宝無印を教えてあげちゃうから」等等のメッセージを送ってくれているのです。

しかしながら、せっかくのメッセージもその正確な内容を受信する為には、サイン解読の方法論が必要になります。

これまでに多くのJRA競馬に関するサイン本が活字となって来ましたが、JRAは平然と今日でも古くさいものを含め、多くのサインを送り続けています。このことは、出版されて来た活字が何らJRAの脅威にはなっていないことを意味します。

私と多くの研究エリアを共有すると思われていた池島雅之さんは逝かれてしまいました。

サイン研究は停滞してしまうのか、私はこれまでにそのノウハウに関しては、一切活字にはしませんでしたが、JRAプログラムに対する挑戦者としてサイン競馬ファンの為にも、私のノウハウを公開しながら、その解読方法について少し上のレベルに引き上げてあげようと考えています。
さて、「サイン」とは何なのか。

「サイン」とは教える為の起点になり得る箇所であり、基本的には教えることをその目的とします。

そしてサインを答えを導き出す為の暗号であると解釈して、その正しい答えを導く作業が「暗号解読」となります。

まず最初にサインの種類、箇所を特定しなければなりません。そしてその発せられたメッセージを解読により受信するという流れになります。

私は多くの種類の「石ころサイン」を当bookで紹介するつもりでいますが、まず基本編として、JRAプログラムを読み解く為のルールとも言うべき部分を理解して頂く必要があります。

これは私が40年近くにわたり、積み上げ法則化してきたものであり、これまでの活字になってきたものと重なる部分は皆無であろうと思われます。私独自の唯一無二のノウハウとなります。

紹介するノウハウについては、これまでの膨大な数の検証結果に基づいています。
JRAプログラム解法の為の真実に近い部分で戦う為のアイテムになり得る方法論であることは間違いありません。

以下、次の章から基本ルールの解説に入りたいと思います。



第3章 サインを読み解く為の競馬ファクターとその比重法則



私の研究の主戦場は所謂「馬柱」となります。

従いまして「出目」、「連動出目」、「オカルト的な発想」、「JRAの刊行物からのサイン」といったものは扱いません。

「場当り」的なイメージや推測を働かせるというのは、私の性分に合わないということに加え、暗号に近いものを解読するという作業は、一貫性のある法則に基づいたものでなければならないと考えられるからです。

私は競馬新聞のみで答えを導きます。勿論当該馬の能力や馬券の売れ方は意識しますが、あくまで読み解くことが最優先であり、その結論に馬の能力や馬券の売れ方を照らしてみるという流れになります。

さて、この章の本題に入ります。

それはサインを読み解く為の競馬ファクターが存在し、またそのファクターには比重差を設けています。JRAは決められたルール(私が導き出したルールですが)に従い、これを巧妙に使い分けたサインを発しています。

オーソドックスなデーター重視の方々にとっては、実績や走破タイム等は重要な勝ち馬を予想する為の競馬ファクターと言えるものですが、サインを読み解く為のファクターには含まれません。
、、、、(以下、「有償」記事内容となります。)




第4章 第1回東京競馬6日目の11R第45回「共同通信杯」の石ころサイン


やはりサインの中身に早く触れたいと思う方も多いと思いますので、簡単な解説に止めた事例を紹介しておきます。

皆さんの記憶の新しいところで先日の2月15日の第1回東京競馬6日目の11R「共同通信杯」を「石ころサイン」から振り返ってみます。

12頭立のレースで1着1番リアルスティール、2着8番ドゥラメンテ、3着10番アンビシャス、4着5番ミュゼエイリアンの結果でした。

この11Rを指定する一つの「石ころサイン」として、前Rである10R「雲雀ステークス」出走の大外15番ジャーエスペランサが挙げられます。


10R「雲雀ステークス」の馬柱は、

15番ジャーエスペランサ 柴田大 13着/16ゲート/17番人気/478。


一方「共同通信杯」の大外12番の馬柱は、

12番コスモナインボール 柴田大 13着/15ゲート/9番人気/478。


同じ大外で「柴田大」、「13着」、「478」を重ねているのがお判り頂けよう。
池島さんが扱っておられた同番重ねに加え、このように枠の位置での重ねもありということだ。

即ちこのRは「第3章」で述べたサイン競馬ファクターの内の3個のファクターを大外枠という同じ位置で重ねることによって、サイン馬としての必要要件を満たしていると言えます。
さて、10Rの柴田大はメインRに対してどのようなメッセージを送っているのか。

1、結果的には前走着順である「13」を利用した「13番指定」(メイン12頭Rの13番は2巡番で1番リアルスティールに相当)。

補足事項として7番シゲルケンカヤマの馬体重が柴田大のそれと同じく「478」である。

これは2着の8番と1着の1番をサポートしている役割で配されているのであるが、ここでの解説は省きます。私の今後載せていく予定である解法論を先に理解して頂かないと無理があると思われるからです。

この「章」では以下の2、の内容も含め現段階では視覚的に簡単に捉えられる説明に止めます。


2、10Rの大外の箇所に戻ってみましょう。

15番柴田大、14番浜中、13番横山典と配しています。

一方メインの11Rでは、

12番柴田大、11番横山典、10番C・デムーロ、9番浜中の並びです。

この並びには意味を持たせています。

即ち10Rから見て柴田大→浜中はメインでは、「11番、10番」のサンドです。
ここに→横山典を加えますと、上記「11番、10番」の11番横山典が除外され、10番だけが残ります。

即ち10Rの柴田大からの並び型は、3着10番アンビシャスを指定する騎手の並び型のサインと言えるものなのです。

私はこのようなサンド型を「埋め立て型サンド」と命名しています。





第5章 1回8日目東京12R「金蹄ステークス」3連単149万馬券を支配する石ころサイン



競馬開催日のスタートとなる「第1レース」というのは非常に重要な意味合いを持つ。
その日の傾向を示す意味でも、JRAとしては必ずや何かしらのメッセージを埋め込んで来るからである。

さて、2月22日の第1レースの14番、15番部で馬名頭文字で「ア ナ」が示されている。


14番ヤミーチャン 武豊        12/12ゲート/12人気/436
15番ンヨーネイプ 吉原 (伊藤大厩舎)15/8ゲート/13人気/514


「アナ」は「ユメ」等と同じく、昔ながらの黄ばんだ古臭いサイン!
「いい加減止めてくれ!」と言いたいのであるが、JRAは平然と使用して来ます。

何処にどのようなメッセージを送っているのか、
1、 第2Rで15番に吉原の同番入れ。
2、 第12Rで同じく15番吉原の同番入れ。

1Rと2R間も相互にメッセージを送り合っています。それほど難しい内容にはなっていないので皆さんも考えてみて下さい。例えば1R→2Rでは、12番武豊を15番吉原に付ける、これは14番トウショウカウント(2着)のサンドを意味します。

また2Rの12番、15番も頭文字も「ア ナ」になっています。2R14番トウショウカウントは内田。「穴エリア」として、メイン11R「フェブラリーステークス」の同じ14番内田入れのインカテーション(2着)に注意!と発している内容になっています。

ここでは3連単149万馬券を起爆させた12R「金蹄ステークス」に強力なサインを送っていることを紹介しておきます。
、、、、(以下、「有償」記事内容となります。)



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